カテゴリ:MBA( 19 )
MBAにむく人むかない人
やる気とタフネスを兼ね備えているか?

 ではここから、MBA留学について、筆者の見解を順に記していきたい。最初に述べたいのが、いくら留学がいいと言っても「留学に向く人」と「留学に向かない人」がいるということである。

 日本という一種の閉鎖社会にいると、MBA取得を目指したがる気持ちは非常によくわかる。筆者自身もそうだったからである。
 たとえ、状況が許さなくても、向上心のある若者なら留学に燃えるものだ。それは、自分自身への挑戦であり、その挑戦が将来のキャリアに通じるならなおさらだろう。しかし、本当に留学をするのであれば、家庭、会社、お金などの都合をつけなければならない。

 この都合がつかなければ、留学は絵に描いた餅に過ぎないからだ。人間というのはいったん社会に出てしまうと、その流れのなかで保守的になり、学生時代のように「なんでもやってやろう」という気持ちになかなかなれない。だから、留学費用を貯め、また、妻や夫(結婚しているなら)を説得し、さらに仕事上の都合(休職か退職)をつけるのは大変だ。

 しかし、この都合以上に大事なことがある。
 それは、本人のやる気と忍耐力である。いくら都合をつけようと、これがないと留学は必ず失敗する。ただ、現状に不満だから、あるいはMBAを取得すれば有利だからという期待だけで留学すると、異文化の壁は乗り越えられない。
 欧米では(とくにトップスクールの卒業者は)、他の従業員に比べて相応の地位と報酬が与えられている。だから、彼らMBAホルダーは、人いちばい働く。また、ポジションが上がれば上がるほど、解雇のリスクが高くなる。外資企業では解雇が当たり前なこと、トップの人事交代がかなり頻繁に行われていることは、ご存知だと思う。つまり、MBA取得後は楽ができるのではなく、さらなるハイ・プレッシャーのなかで仕事をこなしていくことになる。

 とすれば、肉体的にも精神的にも相応のタフネスが要求される。これが、あるかどうかを、まずご自身に問うていたただきたい。

 また、MBAプログラムでは、スポーツで言うところのオーバードライブ効果を出すために、相当量の学習が求められる。日本の受験勉強とも、大学の授業ともまったく違う、タフな勉学生活を強いられる。さらに、MBAでは一定期間のなかで課題をこなし、成果を出さなければならない。これは勉強というより実践的な訓練だから、向く人と向かない人が出てくる。

 実際に、留学MBAホルダーの多くが「在学中にあれだけのことに耐えたのだから、少々のことはこなせる自信がついた」と言うのは、こういう理由がある。
 すなわち、覚悟のほどと体力的な自信が覚束ない人は、いきなり留学するより、国内MBAのパートタイム・コースなどに通ってみてから留学するのも手であろう。

「留学に向く人」と「留学に向かない人」

 筆者はこれまでに数多くの留学相談を受けてきたが、相談者の背景(金銭的な余裕、周囲のサポートなど)よりも、その人自身の考え方、生き方によってアドバイスを変えた。つまり、次のような人には、留学を勧めた。

[MBA留学に向く人]・未知なる物への挑戦心を持った人
・言い訳しないで前向きな人
・異文化に対する興味が強い人
・国際ビジネスマンを目指す人
・自分の心の器を大きくしたい人
・大局観を意識する人

 これに対し、次のような人には、あまり進めなかった。

[MBAに向かない人]
・まだ迷いがある人
・不平不満をすぐ口にする人
・よく後悔する人、クヨクヨする人
・MBA取得で人生が変わると考えている人

 現在の仕事、ポジションに不満、会社に不満というだけの留学はやめたほうがいい。現在がうまくいかないから、肩書きとしてMBAを取得したいと考える人は、ほぼ成功しない。なぜなら、現在がうまくいっているのにもかかわらず、もっといい仕事がしたい、上を望みたいという人に必ずや圧倒されてしまうからである。

 現状不満者というのは、状況がいくら変わろうとその状況に不満を抱く。つまり、すべては自分のせいではないと思っている。とくに、日本の受験で勝ち上がってきたエリートにこのタイプが多いが、こういう人は、留学してMBAホルダーになって帰国しても、また、自分の現状に不満を抱くものだ。ビジネススクールをドロップした人でビジネススクールのせいにする人がいる。

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by bravo54410 | 2009-10-08 20:36 | MBA
MBA留学の一般的基礎知識
MBA留学の一般的基礎知識


 ここでは、アメリカのビジネス・スクール留学について、基本的なことを解説する。

[大学院のシステム]
 まず、アメリカの大学院が、通常1~2年の課程で修了する修士課程(Master's Course)と、3年以上かかる博士課程(Doctorate Course)があることを知っておくべき。そしてまた、日本のように修士の後に博士課程というふうにはなっていない(別コース)ので、MBAの場合は、修士課程のビジネス・スクールに出願することになる。

[ビジネス・スクールへの出願条件]
 最低条件として学士号保持者であることが必要。また、日本の最終大学のGPA(成績)や、スクールによっては、専門分野での一定単位数が要求されることがある。GPAが足りない場合、エッセイ、推薦状で、考慮されることもあるが、トップスクールの場合は、それなりのスコアが必要だ。
 以下、主な出願に際しての必要な条件をまとめると、このようになる。

1、 学士号(つまり大学卒業生であること)
2 、GPA(=Grade Point Average : 大学での成績):一定以上の成績を求められる場合が多い。
3 、GMAT(=Graduate Management Admission Test : ビジネス・スクール入学の際に求められるテスト)
4 、TOEFL(=Test of English as Foreign Language :英語を母国語としない留学生に課せられる英語力テスト)
5、 エッセイ(小論文)
6 、推薦状 : 1~3通
7 、履歴書

 このほか、面接を課す大学もある。
 なお、入学判定は、これらを総合して成されるが、トップスクールの場合は、GPA、GMAT、TOEFLなどのスコアは、かなりのハイレベルが要求される。ただし、何点取れば合格といったことはない。

[GMAT とは?]
 ビジネス・スクールで要求される、大学院入学適性テスト。英語、数学、分析記述の3科目からなる。アメリカにかぎらず、カナダ、イギリスなど全世界の1,000以上の MBAプログラムで合否判定材料の一部として利用されている。このスコアが、各スクールで基準とされるレベルに達していないと、入学は難しい。
 GMAT を開発・管理しているのは、TOEFLなどを手がけるアメリカの教育団体 ETS の傘下にあるGMAC(Graduate Management Admission Council)。

[GMATの出題内容]
 GMATは「分析記述」AWA(Analytical Writing Assessment)、「数学」Quantitative、「言語=英語」Verbalの3つのセクションから構成されており、AWA以外は多肢選択方式になっている。
 現在、CBT(Computer Based Test)が東京(2個所)、横浜、大阪で、PBT (Paper Based Test)が沖縄で実施されている。最新情報は、ETSのウエブサイト(http://www.ets.org/ )で見ることができる。

1、AWA (60分)
 AWAは、英語の文章力と分析的な思考力をみるライティング・テスト。正しい英語を書くことはもちろん、問題文のなかから適切な例を挙げつつ、論理的な文章を組み立てる能力が問われる。
 100~200語の短い文章が与えられ、それらの文章に対する設問文に答える。Analysis of an IssueとAnalysis of an Argumentの2形式で各1問ずつ出題される。試験時間は各問30分。

2、Quantitative (75分)
 Quantitativeは、数学的な能力を判定するテスト。基本的な計算能力、基礎的代数学、幾何学の知識や、データ分析力が問われる。  
 Data SufficiencyとProblem Solvingという2つのパートに分かれ、5者択一方式で答えていく。問題数は計37問。レベルは日本の高校1年生程度とやさしい。
 Data Sufficiencyでは、1つの問題に2つの条件が与えられ、問題を解くためには以下の5つの選択肢のどれが当てはまるかを答える。
 Problem Solvingは、一般的な数学の問題で、単純な数式問題や文章問題、図形問題などが出題される。

3、Verbal (75分)
 Reading Comprehension、Critical Reasoning、Sentence Correctionの3つのパートから成る。問題数は計41問。すべて多肢選択方式で5つの答えから正解にふさわしいものを選択する。
 Reading Comprehensionでは、4つのパッセージが与えられ、論理的かつ批判的な読み方ができるかどうかが問われる。出題される4つのパッセージそれぞれに3~6つの問題があり、1つのパッセージは350語程度。
 Critical Reasoningは、与えられたパッセージに関する質問が1つ出され、それに対する答えとして論理的にもっとも正しいものを選ぶ。1つのパッセージは100語程度。
 Sentence Correctionは、問題文の下線が引かれた部分に文法的に正しく合致している答えを、選択肢のなかから選ぶ形式の問題。

[米国以外の留学]
 米国以外の地域のビジネス・スクールも、基本的には同じような出願手続き、条件が必要である。ただし、いくつかの点で米国とは異なるので、国別スクール別に情報を集めることが大事。たとえば、イギリス留学では、IELTS(IELTSはイギリスなどへの留学の際にTOEFLと同等の役割を果たす試験)のスコアが要求されるところが多い。

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by bravo54410 | 2009-10-08 20:34 | MBA
中国のMBA-2
中国のMBA教育はこうして大発展してきた

もはや中国人にもバカにされる日本のMBAだが、では、中国のMBA教育はいったいどうなっているのだろうか? 日本より進んでいるのであろうか?

結論から言ってしまえば、日本など足下にも及ばないほど大差をつけられていると言ったら、驚かれるであろうか。しかし、これは大げさでもなんでもなく、現在の中国のMBA教育は、ほぼすべての面で日本を凌駕(りょうが)していると言っても過言ではない。

中国でMBA教育が始まったのは、1980 年代初期、産業の新旧交代が進んだからである。すでに、開放政策に転じていた北京政府は、企業経営に通じた優秀な管理職を確保する必要に迫られた。そこで、鄧小平(デンシャオピン)は当時の米国国務大臣キッシンジャーと話し合い、欧米のMBAプログラム導入に踏み切ったのである。

こうして1984年から、国家貿易委員会と米国、欧州共同体(EU)、英国などが続々とMBAプログラムを立ち上げた。たとえば、1984 年に、大連(ダーリエン)理工大学と米国ニューヨーク州立大バッファロー・ビジネススクールが提携してMBAプログラムを立ち上げている。

これが、中国のMBA教育の第一段階で、こうした国際協力型のビジネススクールの設立は、その後も続いた。この初期のMBAプログラムのなかでいまでも中国きってのMBAと言われているのが、中国企業管理養成センターと欧州管理発展基金会が合同でつくった中欧管理センターのMBAである。この中欧管理センターは、1994 年に上海市人民政府、上海交通大学、EU、欧州管理発展基金会の合同プロジェクトに衣替えし、中欧国際工商学院と名称も変更して現在に至っており、CEIBS(China Europe International Business School)を運営している。(ちなみにこのCEIBSはファイナンシャルタイムズMBAランキングでは10位に入った。日本は100位にも届かない)
ー(MBA認定の第三者機関の代表格である米国の認可団体AACSBに認定されているアジア各国の教育機関は2009年で568校世界中で認証されているが主に米国が多い。アジアでは下記の通りになっているが日本は少ない。ここでも日本はアジアの後塵を拝している。

中国 5校(ビジネス系) 3校(会計)
韓国 4校(ビジネス系)
台湾 4校(ビジネス系)
日本 2校(ビジネス系)



1990年、冷戦が終結すると、中国政府は中国国内の大学でもMBA教育を試験的に実施することを決めた。この決定を受けて、1991年から、名門大学には次々とMBAコースが誕生した。たとえば、清華(チンホア)大学、南開(ナンカイ)大学、天津(ティエンシン)大学、復旦(フータン)大学などがMBA教育をスタートさせた。その後、1993年には試験校の範囲を広げて新たに17校が開設され、1998年にはさらに広げて30校、また2002年には6校という具合に、MBAコースは増え続けた。

また、日本の文科省にあたる国家教育委員会は、エグゼクティブ(高級管理職)向け教育プログラムも推進させ、現在、約30校で EMBAプログラムが承認・実施されている。

前記した中欧国際工商学院(上海)が実施しているのが、中国初のEMBAであり、これまで約1800名の学生がEMBAの卒業証書を手にしている。現在、中欧国際工商学院は毎年北京と上海で7つのEMBAクラスを開設、そのうち3つは英文クラスで、4つが中国語によるクラスとなっている。

このように、経済発展にともなって中国のMBAは充実の一途を遂げており、その充実ぶりは日本以上である。それは、名門大学のMBAコースのほとんどが欧米の名門ビジネススクールと提携してプログラムを実施していること、次に、学生の質が高いこと、続けて企業の人材育成と密接に結びついていることがある。

たとえば、米モトローラ社が中国進出に際して天津に工場を立てると、天津大学管理学院はモトローラエレクトロニックス有限公司、山東瑞華管理コンサルティング会社など6社とMBA教育提携協議を締結し、モトローラ社の4名の高級管理者を大学の客員教授として招いた。また、清華大学、復旦大学は、米国の名門マサチューセッツ工科大学スローン・スクール(MIT、Sloan School)と提携し、教員を招き、優秀な在校生を国際企業にインターンとして派遣している。

日本の専門職大学院のMBAコースではどうだろうか

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by bravo54410 | 2009-10-01 20:32 | MBA
中国のMBA-1
2007年12月20日の産経新聞が、「大学は出たけれど…中国で就職氷河期」というタイトルで、中国の大学生の就職難を伝えていた。産經新聞中国総局の福島香織記者の記事は、まず、北京(ベイジン)の繁華街のフードコートで残飯をあさる若い男性・劉さん(27)を紹介し、彼は大学(山西(シャンシー)科技大学)卒業後3年間も満足な職に就けず、こうした暮らしをしていると述べている。田舎に帰ろうと思ったが、学費を出してくれた親に申しわけなくて帰れないのだという。

この劉さんのように、大学を出ても満足な職につけない若者は、現在、すさまじい勢いで増えているという。

その原因は、一にも二にも、中国で大卒者の数が増えすぎたことにある。大卒者の数は、2006年で413万人、2007年で495万人、2008年で559万人(予想)というのだから、圧倒される。

これでは大卒者に見合ったホワイトカラーの職は奪い合いになり、ランキング下位の大学卒業生から職にありつけなくなる。日本では、高学歴ワーキングプアが問題化しているが、中国では大卒でワーキングプアになる時代がやってきているのだ。

かつて、大卒の初任給は3000元(約4万5000円)ほどであった。それがどんどん下がり、いまでは1500元ぐらいにまで落ちているという。もちろん、アメリカも大学生の就職はよくない。アメリカでも大卒の価値valueは低下する一方なのだが、それでもまだなんとかホワイトカラーにはなれるので、この中国の就職難は世界一と言ってもいいだろう。

このように大卒の価値がなくなったことが、中国のMBAブームに火を付けたことは間違いない。なぜなら、院卒ならまだまだ就職口があるからである。そして、MBAならなんとかなるということで、中国の若者たちは必死でMBA取得を目指してがんばっている。

MBAホルダーになった場合、その初任給は大卒ホワイトカラーの10倍にもなる可能性があるという。もちろん、そんな給料を出すのは外資が多いが、中国企業もMBAホルダーに特別待遇を与えているところも多い。

こうした現実を見ると、日本はいったいどうなっているのだろうと、深いため息が出る。日本は、なぜ大卒ばかりが優遇されるのか。そして、MBAを取得しても優遇されないのか。

まったく、国内でMBA功罪論など言っている場合ではないと思う。日本の企業社会も大学も大きく発想と行動を変えないと、ますます競争力を失うだろう。

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by bravo54410 | 2009-10-01 20:31 | MBA
誤解だらけのMBA-4 ファイナンス修士、会計学修士はMBAではない
ファイナンス修士、会計学修士はMBAではない

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by bravo54410 | 2009-09-09 20:15 | MBA
誤解だらけのMBA-3 国内MBAの分類
日本の大学院のMBAについて言えば下記の論点がある。
1. 日本の大学院でMBAと称するものには3つのタイプがある
2. 認証されたMBAコースは2校のみ。その他は非認証校
3. MBA学位は文科省、認証評価機関は関与していない。
4. ファイナンス修士、会計学修士はMBAではない。
5. MBAホルダーの話だけを聞かないこと。

さて、下記の図を参考にしてもらえれば日本の大学院が言ってるMBAについて少し理解されやすいだろう。

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1.日本の大学院でMBAと称するものには3つのタイプがある
 現在、日本国内でMBAと称する日本の教育プログラムを実施している大学院には、次の3つのタイプがある。

(1)AACSBに認可されたビジネス・スクール
(2)第三者評価機関から正式にMBAと認可されていないが、欧米のMBAスクール  に近い授業を行っている大学院
(3)カリキュラムやスクールのパンフレットではMBAの学位とあるが、実態は   アカデミック・スクールに近い大学院
その他)日本に進出した欧米のビジネス・スクールによるMBAプログラム

(1)は、いまのところ国内には2校しかない。その2校とは、慶應義塾大学大学院経営管理研究科(通称“慶應ビジネススクール”=KBS)と名古屋商科大学大学院MBAである。[国際認証機関に認証されたMBA]
・慶應義塾大学 (2000年4月 AACSB認証取得)
・名古屋商科大学 (2006年4月 AACSB認証取得)

 これら2校は、米国の認可団体(AACSB)から正式に認可されたMBAプログラムを実施している。AACSBに認定されているアジア各国の教育機関は2009年で568校世界中で認証されているが主に米国が多い。アジアでは下記の通りになっているが日本は少ない。ここでも日本はアジアの後塵を拝している。

中国 5校(ビジネス系) 3校(会計)
韓国 4校(ビジネス系)
台湾 4校(ビジネス系)
日本 2校(ビジネス系)

 ここで世界的なMBAに関する認証評価機関をご紹介する。MBAに入学するおつもりならばこのくらいは知っておいてください。
 
 AACSB Internationalは1916年に設立された非営利機関であり、経営管理と会計学に関わる大学及び大学院を対象とした認定機関であり品質と継続的な改善を保証する。国際的にもっとも権威のある経営管理学教育の評価・認定機関である。ハーバード大学、スタンフォード大学、プリンストン大学、ペンシルベニア大学(ユーペン)などの米国一流大学を中心に認定されている。そして、これに続くのが名古屋商科大学大学院ビジネススクールMBAプログラムである。名古屋商科大学はAACSBのみならずAMBAも取得しているので、2つの機関から認定を受けているのはこの学校1校である。

 現在、世界でMBAの主要な認定機関とされるのは、AACSB、EQUIS、AMBAの3つであり、欧米の大学にはこの3つをすべて取得している学校もある。ちなみに、EQUISとは、「欧州品質改善システム」European Quality Improvement Systemのことであり、ベルギーにある欧州委員会の下部機関EFMDが認証するMBAの認定証である。また、AMBAは、英国のMBAプログラム審査機関であり、The Association of MBAsの略称である。英国ではこれ以外に、高等教育全般のの教育評価を行っているQAA(Quality Assurance Agency for Higher Education=高等教育品質保証機構:http://www.qaa.ac.uk/default.asp)が存在し、厳しい基準を設けている。最近ではこの機関の影響度も増している。

 次の(2)の「第三者評価機関から正式にMBAと認可されていないが、欧米のMBAスクールに近い授業を行っている大学院」は、日本の代表的な有名大学とされる大学の大学院に設置された専門職大学院であろう。

[文部科学省認可の経営学修士]
・青山学院大学大学院 経営管理修士(専門職)
・小樽商科大学大学院 経営管理修士(専門職)
・香川大学大学院 経営修士(専門職)
・関西学院大学大学院 経営管理修士(専門職)
・九州大学大学院 経営修士(専門職)
・京都大学大学院 経営学修士(専門職)
・グロービス経営大学院大学 経営学修士(専門職)
・神戸大学大学院 経営学修士(専門職)
・事業創造大学院大学 経営管理修士(専門職)
・ビジネス・ブレークスルー 経営管理修士(専門職)
・一橋大学大学院 経営修士(専門職)
・法政大学大学院 経営管理修士(専門職)
・明治大学大学院 経営管理修士(専門職)
・立教大学大学院 経営管理修士(専門職)
・立命館大学大学院 経営修士(専門職)
・早稲田大学大学院 経営管理学修士(専門職)

 これら日本では有名な大学であるが、ことMBA認証の実績のある欧米の第三者認証機関(米国AACSB,欧州EQUIS,英国AMBA)から認証を受けていない。つまり非認定校である。文科省も日本の評価機関もMBA認証には関与していない為、これらの学校のMBAはこれらの学校内で認証しているだけである。特に経営学や経営管理学ではない会計学やファイナンスなどはいったんその学校外へ出れば世界からはMBAとは認められないことになる(道理に合わない)。しかし、内容や質が悪いと言ってるのではない。あくまでも認証と学位の整合性の問題である。

 そして(3)の「カリキュラムやスクールのパンフレットではMBAの学位とあるが、実態はアカデミック・スクールに近い大学院」である。差し障りがあるので、ここでは学校名をあえて書かないが、本来のMBA教育とはほど遠く、教員も実学を知らない単なる経済学の教授だったり学部からあがってきた教授であったりする場合が多い。


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by bravo54410 | 2009-09-09 20:10 | MBA
誤解だらけのMBA-2
MBAとは何?

 言うまでもなく、「MBA」とは、「Master of Business Administration」の略で、一般に「ビジネススクール」と呼ばれる経営管理学の大学院(修士課程)修了者に与えられる学位のことである。ビジネススクールが大学院課程であり、修了して授けられる学位がマスター(修士)であることから、日本語では「経営学修士」とされるケースが多い。しかし、この「経営学修士」はアカデミックな経営学の修士課程でも経営学修士になる点が誤解を生む。経営管理学と訳したほうが正解に近いだろう。
 
 MBAプログラムの最大のポイントは、研究者の育成ではない。現役ビジネスパーソンの管理者の実践的なスキル向上が目的である。つまり、MBA自体は、アカデミックなものというより、実学、実践に重きが置かれている点で、日本語感覚でいうところの「学問」ではなく所謂プラクティスなのである。
 
 経営管理学と経営とは違う。経営を知っている事と経営が出来るとも違う。経営は大所高所から見た崇高な哲学や高邁な発想もあれば虫の眼のように目の前のプラクティスもある。さらにはロジックを越えた心理的、生存的圧迫もあるし真理の追究もあるだろう。理論も無視される世界である。しかし、経営管理学を教えるMBAコースでは、いまだプラクティスの領域をできていないのではないだろうか。微に細し細かくなればなるほど、またハウツーばかり学習すればするほど大局観からかけ離れてくる危険性もある。テクニックに酔うこともあろう。よってMBAを取得したからというだけで実際のルール無視に近い生身のビジネスでうまくゆく保証はない。MBAではフレームを習うのである。よって例外のケースに対する適応力が実際の経営には必要である。一言で言えば知恵だ。勿論経営者と経営学者とも違うということを抑えて於いていただきたい。

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by bravo54410 | 2009-09-09 20:07 | MBA
誤解だらけのMBA-1
誤解だらけのMBA

 MBAには興味の或る方も多いと思われる。若手ビジネスマンなら一度は挑戦したいと思うであろうし、時期を逸したと思ってる中年の方も、もしチャンスがあればと思ってる人も少なからずおられると思う。しかし、このMBAほど誤解されている厄介なものは無い。

 日本の場合はアカデミックな学問としての経営学から突然、インターネット時代に洪水のごとくにMBA,MBA,いた実学だ、実践的だ、などという標語でどんどん情報が発信されてきた。しかも、発信したほうも発信されたほうもよく理解していないで情報を氾濫させてしまったせいでもある。さらに言えば学問体系が欧米のそれとは異質の関係の歴史があるためかさらに混乱させる事になる。

 ここでいくつかの視点から整理してみることにする。よく理解してから入学しないとお金と時間がもったいないという事になる。

 MBAスクールについては大きく区分ければ「理論派」か「ケース派」か「理論+ケース」ということでしょう。
それぞれの大学院によって主義主張や歴史があるのでいずれがよいとか悪いと言うより自分にあったところを選べばよい。「理論派」は、シカゴ大学、ペンシルバニア大ウォートン校、カーネギーメロン大などが代表格で「ケース派」は言わずと知れたハーバードビジネススクール、ヴァージニア大ダーデン校などである。
 まず海外であれ、国内であれMBAスクールに入学希望される方に申し上げたいのは、出来ればビジネス経験をしっかりと積んでから入ってもらうのがよいと思う。

 MBAの評論家にならず実践者であって頂きたい。最近はやたらアナリストやリサーチャーになりたいとかバックオフィスで経営戦略を練りたいとかという方も多いと聞くが、先頭に立って渦中に飛び込むくらいの迫力のあるリーダーを目指しほしいものです。花嫁道具にMBAでも取っておこうかなどという方も聴いたことがあるが、雨風にさらされたら枯れてしまうような柔なMBAホルダー、道場拳法はすばらしいが予断を許さない状況のストリートファイトとなればからっきし駄目で、すぐに経営戦略の本を開くというのでは情けない。お勉強ごっこのホルダーでは意味がない。しっかりとビジネス経験、特に個人としてどのような試練を踏んだかはその後のスクールを経てからの自分を大きくさせる原動力である。でなければ単なる薄っぺらな学習証書。

 社会人大学院、さらには専門職大学院入学者の多くはビジネス系の学校に入学している。その中でもMBA(?)コースは人気がある。やはりビジネスの世界は日進月歩、常に競争の世界であるため、最新の情報や経営手法を学ばないと世界はおろか日本国内でも負けてしまうという危機感があるのか?あるいは経験をつんでくればどんどんビジネスが面白くなってきて向上心で学ぼうと思うのか?新入生に修士号、博士号取得者が増えてきて学部卒で経験だけでは部下を指導するには限界があると感じてなのか?いずれにしても入学関心者は多い。

 しかし、MBAについて誤解されておられる方が少なくない。その点を簡潔に説明するので学校を選別する場合はよく検討するべきである。


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by bravo54410 | 2009-09-09 20:05 | MBA
間違いだらけのMBA
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MBAの本来の姿を知って、ビジネスにおける成功を目指そう!

MBAは就職・転職の切り札なのか?
・MBAを取得すると年収は2倍になるのか?
・日本のMBAは海外と比べてどうなのか?
・MBAを取得しないと出世は無理なのか?
・なぜ日本企業はMBAに無理解なのか?

■現在、国内でもMBAを簡単に取得できるようになった。MBAの修士課程を設けた大学院は30を超え、海外のMBAプログラムも上陸している。では、そのMBAは、はたしてどのようなものなのだろうか? また、日本のMBA教育は、そもそもMBA教育と言えるのだろうか?
■じつは、いまの日本のMBAは間違いだらけで、誤解と信仰のうえに成り立っている。MBAを運営し授ける側も、MBAを取得する側も、MBAホルダーを使う企業側も、MBAの本来の姿を理解していない。
乱造MBA
現在13もの経営学修士課程関連学位がみなMBAと表記している日本の大学の乱造学位は世界に通用しない。
一部の大学院でファイナンス修士(専門職)、会計学修士(専門職)をMBAと表記しているが、それらの学位は学問体系や学習目的から言ってMBAとは異質のものである。それはMBAではなくMsc(Master of Science in Finance/Accounting)である。
米国、欧州の認定機関ではMBAとして認可されないそうだ。

MBAと言う英語表記の学位は日本の文部科学省は関与していない。つまり各学校が独自でMBAとしている。

MBA認証で世界的に歴史と実績のある米国の協会AACSBでMBAと認めているのは日本の大学院では慶応ビジネススクールと名古屋商科大学だけ。したがって、それ以外の日本の大学院は世界的な第三者評価機関から認証されていない。

目次:
第1章 理解し難い日本のMBA
第2章 MBAとはなにか?
第3章 MBAプログラムの現場から
第4章 世界と異質のシステム
第5章 取り残される日本の人材
第6章 国内MBAか留学か
第7章 MBA取得以後
第8章 若者はなにを目指すべきか?


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by bravo54410 | 2009-07-09 19:44 | MBA
  

大学院・教育・ビジネス・MBA
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