MBA留学の一般的基礎知識
MBA留学の一般的基礎知識


 ここでは、アメリカのビジネス・スクール留学について、基本的なことを解説する。

[大学院のシステム]
 まず、アメリカの大学院が、通常1~2年の課程で修了する修士課程(Master's Course)と、3年以上かかる博士課程(Doctorate Course)があることを知っておくべき。そしてまた、日本のように修士の後に博士課程というふうにはなっていない(別コース)ので、MBAの場合は、修士課程のビジネス・スクールに出願することになる。

[ビジネス・スクールへの出願条件]
 最低条件として学士号保持者であることが必要。また、日本の最終大学のGPA(成績)や、スクールによっては、専門分野での一定単位数が要求されることがある。GPAが足りない場合、エッセイ、推薦状で、考慮されることもあるが、トップスクールの場合は、それなりのスコアが必要だ。
 以下、主な出願に際しての必要な条件をまとめると、このようになる。

1、 学士号(つまり大学卒業生であること)
2 、GPA(=Grade Point Average : 大学での成績):一定以上の成績を求められる場合が多い。
3 、GMAT(=Graduate Management Admission Test : ビジネス・スクール入学の際に求められるテスト)
4 、TOEFL(=Test of English as Foreign Language :英語を母国語としない留学生に課せられる英語力テスト)
5、 エッセイ(小論文)
6 、推薦状 : 1~3通
7 、履歴書

 このほか、面接を課す大学もある。
 なお、入学判定は、これらを総合して成されるが、トップスクールの場合は、GPA、GMAT、TOEFLなどのスコアは、かなりのハイレベルが要求される。ただし、何点取れば合格といったことはない。

[GMAT とは?]
 ビジネス・スクールで要求される、大学院入学適性テスト。英語、数学、分析記述の3科目からなる。アメリカにかぎらず、カナダ、イギリスなど全世界の1,000以上の MBAプログラムで合否判定材料の一部として利用されている。このスコアが、各スクールで基準とされるレベルに達していないと、入学は難しい。
 GMAT を開発・管理しているのは、TOEFLなどを手がけるアメリカの教育団体 ETS の傘下にあるGMAC(Graduate Management Admission Council)。

[GMATの出題内容]
 GMATは「分析記述」AWA(Analytical Writing Assessment)、「数学」Quantitative、「言語=英語」Verbalの3つのセクションから構成されており、AWA以外は多肢選択方式になっている。
 現在、CBT(Computer Based Test)が東京(2個所)、横浜、大阪で、PBT (Paper Based Test)が沖縄で実施されている。最新情報は、ETSのウエブサイト(http://www.ets.org/ )で見ることができる。

1、AWA (60分)
 AWAは、英語の文章力と分析的な思考力をみるライティング・テスト。正しい英語を書くことはもちろん、問題文のなかから適切な例を挙げつつ、論理的な文章を組み立てる能力が問われる。
 100~200語の短い文章が与えられ、それらの文章に対する設問文に答える。Analysis of an IssueとAnalysis of an Argumentの2形式で各1問ずつ出題される。試験時間は各問30分。

2、Quantitative (75分)
 Quantitativeは、数学的な能力を判定するテスト。基本的な計算能力、基礎的代数学、幾何学の知識や、データ分析力が問われる。  
 Data SufficiencyとProblem Solvingという2つのパートに分かれ、5者択一方式で答えていく。問題数は計37問。レベルは日本の高校1年生程度とやさしい。
 Data Sufficiencyでは、1つの問題に2つの条件が与えられ、問題を解くためには以下の5つの選択肢のどれが当てはまるかを答える。
 Problem Solvingは、一般的な数学の問題で、単純な数式問題や文章問題、図形問題などが出題される。

3、Verbal (75分)
 Reading Comprehension、Critical Reasoning、Sentence Correctionの3つのパートから成る。問題数は計41問。すべて多肢選択方式で5つの答えから正解にふさわしいものを選択する。
 Reading Comprehensionでは、4つのパッセージが与えられ、論理的かつ批判的な読み方ができるかどうかが問われる。出題される4つのパッセージそれぞれに3~6つの問題があり、1つのパッセージは350語程度。
 Critical Reasoningは、与えられたパッセージに関する質問が1つ出され、それに対する答えとして論理的にもっとも正しいものを選ぶ。1つのパッセージは100語程度。
 Sentence Correctionは、問題文の下線が引かれた部分に文法的に正しく合致している答えを、選択肢のなかから選ぶ形式の問題。

[米国以外の留学]
 米国以外の地域のビジネス・スクールも、基本的には同じような出願手続き、条件が必要である。ただし、いくつかの点で米国とは異なるので、国別スクール別に情報を集めることが大事。たとえば、イギリス留学では、IELTS(IELTSはイギリスなどへの留学の際にTOEFLと同等の役割を果たす試験)のスコアが要求されるところが多い。

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by bravo54410 | 2009-10-08 20:34 | MBA

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